https://lh6.googleusercontent.com/-sRSM2FuYg6QsaK9dd9-M5UqL-53K4mWyvXnkAE_POu_9X4mcvDqeqrKwvq1Cv02MDJMGUDqJ_Ae51vSJBFcxXbf_9KgLzNKCD5pvwEK8AYaG3PSFTPlzDRZk8m0yU4CqQkEvsUE

2年目を迎えた「都市と芸術の応答体」。

本年は前年度のテーマ「土木と詩」に「土地と身体」を加え、都市と芸術について更に思考を深めていく。

前年度に引き続き、映画監督・三宅唱の指導のもと映像制作や編集のワークショップを約5ヶ月開催し、視聴環境の実験を行っている中で本鼎談は開催され、2年目のテーマや初年度からの変化、RAU2021の集団のあり方について語り合った。

オンラインとオフラインが交差する2年目、果たしてどんな場が立ち上がりつつあるのか。

進行・構成:武田俊 写真:森本絢 9/23 横浜国立大学 Y-GSA パワープラントホールにて収録

あらためて「土木と詩」を振り返る

──昨年度、このRAUは「土木と詩」というフレーズから始まり、オンラインをメインとした定期的なセッションを経て、最後に「RAUフェス 2020-2021」というオフラインの場で完結しました。

三宅さんは以前の取材で「RAUの1年を通して発見とトライしたい新しい手法が見つかった」とお話してくれましたね。その見つかった手法について、今聞くことはできますか?

三宅唱 (映画監督) 1984年北海道生まれ。 一橋大学社会学部卒業、 映画美学校フィクションコース 初等科修了。 主な長編映画に『ワイルドツアー』(2018)、『きみの鳥はうたえる』(18) など。 最新作は Netflix オリジナルドラマ『呪怨:呪いの家』(20)。 他に鈴木了二 との共同監督作『物質試行58:A RETURN OF BRUNO TAUT 2016』(16) やビデオインスタレーション作品として「ワールドツアー」(18/ 山口情報芸術センター[YCAM] との共作)、「July 32,Sapporo Park」(19/札幌文化芸術交流センターSCARTSとの共作) などを発表している。

三宅唱 (映画監督) 1984年北海道生まれ。 一橋大学社会学部卒業、 映画美学校フィクションコース 初等科修了。 主な長編映画に『ワイルドツアー』(2018)、『きみの鳥はうたえる』(18) など。 最新作は Netflix オリジナルドラマ『呪怨:呪いの家』(20)。 他に鈴木了二 との共同監督作『物質試行58:A RETURN OF BRUNO TAUT 2016』(16) やビデオインスタレーション作品として「ワールドツアー」(18/ 山口情報芸術センター[YCAM] との共作)、「July 32,Sapporo Park」(19/札幌文化芸術交流センターSCARTSとの共作) などを発表している。

三宅 それがまだ言えないんです(笑)。RAUフェス後の2021年3月から劇映画の撮影に入ったんですが、その映画に、RAUで考えてきたあるテンションみたいのものを持ち込めたかなと思ってて。映画を1本作る毎に、映画に関する考え方などを再構成していきたいなって普段から思っているんですが、今回はRAUでの経験からその更新作業ができたのはとてもうれしいことでした。

──それはテクニカルな部分なのでしょうか? あるいはもっと言葉にしにくいような部分?

三宅 両方ですが、特に言葉にしにくい部分ですかね。普段一緒に映画を作っている仕事仲間たちとは、わざわざ言語化しなくても通じ合えたりする部分があってそれもとてもいいものだけれど、あえて悪く言えば、言語化せずに済んじゃうってことでもあって。つまり「留まること」に繋がりかねない。